
ライデン国立民族学博物館は希少で価値の高い傑作を購入しました。日本の絵師川原慶賀(1786年〜1860年頃)によって描かれた現存唯一の屏風です。その繊細な描写が故に、川原慶賀はしばしば「カメラを持たない写真家」と称されます。屏風のサイズも珍しく、幅4,5メートル以上ある八曲の屏風にまたがって長崎湾が描写されています。画面中央には小さな島である出島が描かれています。数世紀にわたり出島は日本国内でのオランダ人のための商館として活用されてきました。彼らは日本へのアクセスを許可された唯一のヨーロッパ人でした。更に画面左側には唐人屋敷も慶賀によって描かれています。この屏風では当時長崎を舞台に日本が行った国際関係の最大限の表現の効果的な描写が見られ、このことも本作が歴史的価値を持つ理由の一つです。